胃酸が胃の環境に深く
レビトラ関係していることがわかりました。次にその分泌のメカニズムを教えて下さい。
胃酸の分泌は脳、胃、十二指腸の連携によって調節されています。まず、おいしい食べ物を見たり、においを嗅いだりすると、その刺激が大脳から自律神経系を介して胃に伝わり、胃酸の分泌を促すのです。また、食物が胃に入ってきて、直接胃壁を刺激することでも胃酸は分泌されます。胃での消化が終わって食物が十二指腸に移ると、今度は胃酸の分泌が抑制されます。
胃酸の分泌は、どのようにコントロールされているのですか?
人間の体にはセルフコントロール機能が備わっているのです。いうならば、胃の中にコンピュータがあって、胃酸の分泌も抑制もオートセンサーで全てコントロールされているのです。
▽胃酸の出過ぎで起こる不都合なこと
このオートセンサーが機能しなくなると、胃酸が出過ぎて胃痛や胸やけになるのですね。
その通りです。オートセンサーが機能不全に陥る原因としては、お酒やストレス、香辛料、風邪薬や消炎鎮痛剤など様々な要因が考えられます。このような時には胃酸を中和したり、胃酸の分泌を抑制することが大切です。
中和したり、抑制するのは薬でできるのですか?
そうです。ただし、胃酸が関与していると思われる場合だけに限ります。胃の粘膜は、粘液と、胃酸分泌をコントロールするオートセンサー機能によって保護されているわけですが、こうした防御機構と、ストレスなどの攻撃因子とのバランスが崩れた時に、潰瘍などの病気が発生するのです。
ですから、胃酸が出過ぎている場合には、中和したり、胃酸の分泌を抑制する薬を服用するとよいでしょう。
煙草は食後の一服でも胃に悪い?
煙草は血管を収縮させ、血液の流れを悪くするので、胃を酸から守っている粘液を作る細胞に血液が少なくなり、胃の防御機能が低下します。また、胃酸の分泌も減少し、消化活動も低下するので、食後の一服は胃にとって禁物です。