こんばんわ〜。
今日は、少し真面目なお話です。
今から１ヶ月前の事なんですが、某出版社のフェレット飼育本に、「鶏肉を与えると長生きする。」と書かれてあるのを、パパくんが見つけました。
小さな家族達の長生き、ペットを飼っている方すべての望みでもあります。
そして、「我が家の小さな家族達に長生きして欲しい・・・鶏肉を食べさせよう。」と思ったわけで、鶏肉をボイルしてやってみました。
テンとマリンだけに、あげたのですが、なかなか食べませんでした。
パパくん 「お腹すいてないのかなぁ〜。」
私 「はじめて見るから警戒してるんちゃう？フードに混ぜたら食べるかも。」
フードに鶏肉をほぐして混ぜてやると、マリンが少しずつ食べ始めましたが、テンは匂いをかぐだけで、食べようとはしません。
１日置いておきました。
次の日・・・
マリンの様子がおかしい。頻繁にトイレに行き、下痢を繰り返す。
最初は、あまり気にしていなかったのですが、あまりにも頻繁で下痢ばかり。やはり気になります。
パパくん 「どしたんかな〜、マリン、大丈夫かぁ〜？」
私 「なんだろ〜、お迎え症候群かなぁ？」
ココアが来たての頃で、頻繁にベビ泣きしていた為、ココアを相手してやる事が多かったので、それが原因でお迎え症候群になったのか？と思ってました。
そんな中、パパくんは本やインターネットをいろいろ調べました。
下痢の便がたまに緑色の事もあり、いろいろな病気を疑いました。
フェレットが緑色の下痢をするのは、胃と腸の粘膜が剥がれ落ちる為だという事もわかりました。
下痢をしているのはマリンだけで、テンはいつもどおり普通の
です。
マリンの下痢は、金曜〜日曜の３日続きました。
マリンもお腹が痛いようで、頻繁にトイレに駆け込み、辛そうでした。
３日後の月曜日に、病院にマリンとマリンのを、持って行きました。
私 「すいません、ここ３日程、下痢が続いてるんですが・・・。」
先生は、マリンを抱き上げて、最初に体温を計ってくれました。
先生 「３９．１度、平熱やね〜。何か、フード以外で食べさせたものはあります？」
私 「・・・鶏肉を・・・少し・・・飼育書に長生きすると書いてありまして・・・。」
先生 「あ〜、じゃあそれでかも。普段、食べ慣れてない物を与えたりすると、下痢したりするんですよ〜。結構デリケートなんですよ〜。一応、便を調べときますね。」
マリンの便を顕微鏡にかけて覗く先生・・・。
先生 「んん
・・・・・・いますね〜
」
私 （何が？？？）
先生 「コクシジウムがいます。」
私 「コクシジウム」
そうなんです。マリンのお腹の中に、コクシジウムがいたのです。
コクシジウム。フェレオーナーさんはご存知だと思いますが、コクシジウムといえば、腸管内寄生虫の一つです。非常に強い寄生虫で、ちょっとやそっとの事では死なない寄生虫です。
フェレット自身は、コクシジウムに感染したからといって、死んでしまう事はないようですが、治療に時間がかかるそうです。
先生が言うには、コクシジウムは通常は無症状だそうで、ふとした事から下痢をしたりするようになるそうです。
ふとした事・・・そうです。マリンの場合は、鶏肉を食べたことが原因で下痢になり、その下痢に、腸管内にいたコクシジウムが姿を現したのでしょう、という事でした。
が、しかし・・・鶏肉を食べたのは、マリンだけではないんです。
先生に、テンも鶏肉を食べた事を話しました。テンの便は正常である事も、伝えました。
コクシジウムは、無症状の時は、いくら検便をしても見付からないらしく、様子をみて下さい、と言われ、その日はマリンの薬をもらって帰りました。
先生 「もし気になるようなら、他の仔達の便も持ってきてください。便に接触する事がない限り、感染する事はないですから。」
ところが次の日、別のケージに住んでいるココアが下痢。
「もしかして、ココアも？」
と思いながら、ココアのと、念のためにテンのを病院へ。
私 「度々すいません〜今度はココアが・・・。」
を診て先生は、
「このは正常ですよ〜。ココアちゃんはまだベビーで、ふやかしフードだから、こんな便になるんですよ
」
「なるほど〜、さすが専門医だ。すごい！」と思いました。
持って行った達が入ったビンは、先生が捨ててくれました。
それから３日後。病院に、コクシジウム用の薬の在庫がなかった為、先生から、
「マリンのコクシジウム用の薬の、足りない分を、取りに来てください。」
と言われていたので、病院に行きました。
私 「すいません〜薬を頂きにきました。」
先生、私を見るなり、
「昨日、お家に電話させていただいたんですが、お留守だったようなので。実は、テンちゃんとココアちゃんにも、コクシジウムがいたんですよ〜。先日、帰られた後に、一応調べてみたんです。テンちゃんはマリンちゃんと一緒で、これがそうだろうなぁ〜、ぐらいにしか判らなかったんですが、ココアちゃんには、たっくさんいました。」
私 「そうなんですか？？？・・・
」
ショックで言葉が出ませんでした。
このひとにも・・・。↑
そして、↓
このひとにも、コクシジウムが、いたなんて〜。
テンは覚悟していました。同じケージで、マリンと同じトイレを使用しているので、便に接触する確率は高いので。
でもまさか、別のケージに住んでいるココアまでが、感染しているとは
先生が言うには、
「おそらく、マリンが感染源というのではなく、ペットショップ、もしくはファームの時点で、既に感染していたのでしょう。」
ということでした。
ここ最近は、ほとんどコクシジウムが検出される事はなく、先生の病院でも、検便をする事はしなかったそうです。（少しでも患者さんの費用を少なくしてあげたいからだそうです。）
しかし、我が家の件があった為、
「これからは、ちゃんと検便しないといけないですね〜。」
と、おっしゃっていました。
鶏肉をやらなければ、コクシジウムの存在はわかりませんでした。お世話になっているペットショップの店長さんからは、
「もし鶏肉をやってなかったら、コクシジウムは発見されずに、治療をすることはなかったかもしれない。でも、鶏肉をやったおかげでコクシジウムが発見されて、治療できたから、良かったんじゃないかな？」
と言っていただきました。
パパくんも、同じことを言っていました。
マリンには、少し辛い思いをさせてしまいましたが、あれはあれで良かったのだと思います。
尚、フェレットフードにはもともと鶏肉が入っているので、フード以外で鶏肉をあげる必要は無いとのことです。
もしあげるなら、ペットショップに販売してあるドライフードのササミや、フェレット用の「ササミふりかけ」があるそうなので、その辺から少しずつ慣らしてあげた方がいいそうです。
そんなこんなで、一騒動のコクシジウム事件でした。
追記
ただ今、平成１９年の３月１２日です。
重要な事を書くのを忘れていました。
コクシジウムは、非常に強い寄生虫なので、お世話になっているショップの店長様から、フェレットの使用している物、触れる物すべて、ケージやハンモック、トイレ等を、熱湯(沸騰する位の熱湯）で消毒する事を教えていただきました。
万が一、フェレットが足等でコクシジウムのいる糞を踏んでしまったりして、接触してしまっていると、寄生虫や卵が、フェレットの触ったものに、付いている可能性があります。そうすると、治療しても、また感染してしまう危険が大きいそうです。
という事で、かなり大変な作業でありましたが、我が家では、お湯を沸かして、ケージから何から、３匹の使用する物は、すべて熱湯消毒しました。
恐ろしいぐらい時間がかかりましたが、今は、症状も出ず、元気で３匹過ごしています。
思い出させてくださった方、ありがとうございまいました。
参考になれば幸いです。
」
」
」
